秋の特別拝観
☆本堂内々陣御扉特別開扉
10月11日(土)〜11月30日(日)まで。
現在、普段は非公開の『本堂内々陣御扉』を特別開扉しております。重要文化財に指定されている日本最大の塑像、本尊如意輪観音菩薩様を間近で御拝観していただけます。
☆奈良県指定文化財 指定記念 釈迦十六善神像掛軸特別公開
日 程:令和7年11月22日(土)〜30日(日)
時 間:9:00〜16:00
場 所:本 堂
釈迦十六善神像は大般若経の転読において本尊として用いられた画像です。
釈迦を中心に玄奘三蔵や深沙大将を表わす内区と、甲冑を着た十六善神を整然と配置する外区からなる曼荼羅的な構図は大変珍しく、他に類例がないとされています。 図様全体に金泥や截金を用い繊細な装飾を施すほか、全体に裏面からも彩色を施し、部位に応じて異なる彩色を用いるなど非常に丁寧に仕上げられています。釈迦がまとう衣は縁や裏面まで明確に描き分け、玄奘三蔵が背負う笈(おい)に積まれた経巻を一点ずつ表わすなど図像の細部も入念に表現されています。
比較的目の細かい画絹(えぎぬ)を用いる点やのびやかな墨線、繊細な装飾技法などから、制作は南北朝時代と考えられます。
岡寺に伝来する釈迦十六善神像は大変珍しい曼荼羅的図像を示す遺例として高い価値を有するとして令和5年3月に奈良県指定文化財に指定されました。
令和6年〜令和7年にかけての保存修理が完了したのを記念して特別公開をいたします。
その他にも本堂内には西国三十三観音御分身像、およそ200数十年ぶりに復刻した疫病退散の『鍾馗・悪疫悉除祈祷札』の版木など種々の仏様、寺宝がございますのでご一緒に御拝観いただけます。